2024.10.28
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[注目製品Pick Up!vol.73]要望に応えて機能を拡充する/ダイセイ「協働ロボット自動計測システム」

展示会でニーズを拾い上げる

ダイセイの本社外観

 協働ロボット自動計測システムを発表する以前から、産業用ロボットを使った自動計測システムを開発しており、自動車産業などでの導入実績があった。パッケージとして商品化するにあたり、使うロボットを協働ロボットに変更した。  「計測や検査は手作業の企業がほとんど。産業用ロボットに置き換えるとなると、柵を設置しなければいけないため広い面積を占めてしまう」と松本リーダー。「協働ロボットであれば手作業でやるのとそこまで変わらないスペースで作業できるため、パッケージ化するにあたり協働ロボットを使うことにした」と語る。

「JIMTOF2024でさらなるニーズを見つけたい」と話す松本一徳開発プロジェクトリーダー

 パッケージとして発表した当初は、測定ヘッドの可変ガイドを最大まで開く、あるいは閉じるかのいずれかの状態でしか測定できず、穴径の大小に合わせてガイドの開き具合を柔軟に調節できなかった。そのため、工作機械展「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF=ジムトフ2022)」で披露した際に、穴径が違う穴でも1つのエンドエフェクターで対応するにしてほしいとの要望が来場者から寄せられた。  穴径の計測に加えて、ねじ穴の検査機能を求める声もあり、それらの要望に応えてシステムを改良した。  11月5日から開催される「JIMTOF2024」でも協働ロボット自動計測システムを出展する。  「さらなる機能の拡充を考えてはいるが、顧客のニーズに合致したものでなくてはならない。われわれの気付かないところに存在するニーズを来場者から聞き出したい」と意気込む。

(ロボットダイジェスト編集部 斉藤拓哉)

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