[特別企画 新ロボット展 in 愛知 vol.4]新製品PRや顧客、市場開拓にぴったり/ニッタ
小型ツールチェンジャーをPR
RTJ2022に出展する予定のツールチェンジャー「ニッタオメガ」の「type(タイプ)シリーズ」は、従来よりも薄型で軽量。2016年から順次発売してきた。大型や中型機種は自動車向けだが、可搬質量5~10kgの小型機種である「タイプS-C」は、自動車以外の一般産業向けにPRする場を求めていた。
「ニッタオメガ」は、カムロック方式により、強力にアーム先端のツールを保持する構造が特徴。エアが停止してもカムとバネが物理的に支えるため、ツールの脱落を防ぐ。
伊藤課長は「繰り返し精度が10μmと高精度なためマテハンや加工、組み立てなど幅広く対応できるポテンシャルがある」と力を込める。
新たな用途を模索
また、ロボットハンド「ソフマティックス」は、グリッパー部にウレタンを採用し柔軟物のハンドリングに使いやすい。食品分野などで販売実績が増えている。
安全性の高い負圧エア駆動で、バルブの開閉だけでグリッパーが開閉するシンプルな構造のためトラブルが起きにくい。搬送物の位置や形状が多少ずれていてもつかみやすいのが特徴だ。
さまざまな形状、硬さの搬送物に対応し、22年春にはサイズや爪の数のバリエーションを拡充する予定だ。伊藤課長は「ソフトグリッパーの中ではパイオニアを自負している。今後は食品分野だけでなく、搬送時に傷つけられない精密部品や不定形の袋状の搬送物向けに提案したい」と語る。
(ロボットダイジェスト編集部 松川裕希)