日本法人の新本社工場が稼働開始、日本国内の生産能力が2倍に/ハイウィン
コンセプトは調和・環境・機能
新本社工場のコンセプトは「調和・環境・機能」。建物周辺に植栽をして周りの景観との調和を重視しながら、正面の外観は同社の直動ガイドをイメージしたデザインにした。環境面では電力消費量の少ないエアコンを導入した他、自然光が取り込みやすくなる窓のレイアウトで電灯の使用量を抑え、二酸化炭素の排出量を低減する。機能面では床を従来の工場よりも厚くしたことで、振動の影響を受けにくい構造にした。 日本法人の蔡恵卿会長は「土地の選定や社屋の構造、内装デザインなどほぼ全ての工程に携わった。桜やイチョウ、兵庫の県木であるクスノキ、神戸の海の波などの要素をデザインに取り入れた」と神戸本社の所在地である兵庫県への愛着を見せた。 今後は世界各地に生産拠点を設立する方針だ。台湾本社では工場を拡張しており、イタリア法人でも工場を建設する予定。来年で設立30周年を迎えるドイツ法人は、現在第2期の工事が完了し、第3期を計画している。卓会長は「生産拠点を拡充することで、メカトロ製品の市場拡大を目指す」と今後を見据える。
(ロボットダイジェスト編集部 斉藤拓哉)