スマホゲーム感覚で学ぶ、「今どき」の教育ツール/ニュートラル
ニーズに合わせカスタマイズ
まだ発売して間もなく、顧客への本格的な提案活動はこれから。ロボットを導入したばかりの中小企業などを主なターゲット市場に見込む。 初披露は、2020年10月に名古屋市内で開催された「第3回名古屋ロボデックス」。営業本部の森川利啓マネージャーは「ロボットメーカーやシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)と話ができ、ロボットの操作方法の教育に対してニーズがあることも改めて確認できた」と手応えを話す。 ロボットオペレーションラーニングにもシミュレーションの機能があるだけに、今後は既存のシミュレーションソフトとの違いをどうPRするかが目下の課題だ。
日本の社会問題を解決
同社の設立は2000年。主に東海エリアの製造業の顧客を中心に業務システムの開発などを手掛ける。16年に豆蔵ホールディングス(東京都新宿区、荻原紀男会長兼社長)のグループ傘下に入った。 最近は3D関連のデータや、人工知能(AI)やビッグデータも含めたデータサイエンス(データから有益な価値を引き出すこと)の分野にも注力する。 3Dエンジニアリングソリューション本部の山戸辰彦本部長は「わが社は3D関連データを扱っており、ロボットメーカーのシミュレーションソフトなどを開発する機会も増えた。その中で『ロボットの操作方法をどう指導するか』について課題を抱える企業が多いと分かった」と振り返る。 そこで、自社の3D関連の技術やノウハウを生かしてロボットオペレーションラーニングを開発し、ロボット業界に本格参入した。 小屋社長は「人口減少が進む日本の社会問題を解決するツールの一つとして、今回の新製品を開発した。どこまで売れるかは未知数だが、まずは製品が世の中に受け入れられるのかどうかをしっかりと見極めたい」と語る。
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)