[注目製品PickUp!vol.10]欲しい所に手が届く、片手で運べる協働ロボ【後編】/デンソーウェーブ「COBOTTA(コボッタ)」
初心者でも10分!
誰にとっての簡単か?
「ロボットにはいろいろな人が携わる。その人の経験や環境によって『簡単』の定義も変わる」と澤田室長。 ロボットに触れたことのない初心者には、タブレットを使用した操作方法が最適だ。しかし、ロボットシステムを構築するプロであるシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)など、高度な作業指示をしたい人にとっては、タブレットによる入力ではできることが限られ物足りない。 そこでコボッタは、デンソーウェーブ製の他の産業用ロボットと同じく、ロボットコマンドを使ったプログラミングや、シミュレーションなどを利用できるようにした。初めてでも手軽に使え、さらに高度なことをさせたい人でも満足できる機能をそろえる。 さまざまなオプションも用意する。持ち運ぶことが前提のため、対象物の位置を認識するカメラや、コボッタ本体を固定せずに自立させるベースプレートをラインアップ。その他、コボッタ用周辺機器を開発・製造する同社以外の企業(サードパーティー)との連携は30社を超え、今でもその数は増え続けている。製造現場でよく使われるイーサネット以外のネットワーク規格を使用するための「フィールドネットワークインターフェースモジュール」などもそろえる。 コボットの販売実績は伸びており、「19年度は年間で2000台の導入を目指す」と澤田室長は意気込む。
――終わり (ロボットダイジェスト編集部、渡部隆寛)
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