2026.10.15
★お気に入り登録

溶接用の新ロボットやAI提案に注目集まる/2026国際ウエルディングショー

9月16日~19日の4日間、都内の東京ビッグサイトで溶接技術の展示会「2026国際ウエルディングショー」が開かれた。同展は2年に一度、東京と大阪で交互に開催されるため、東京開催は4年ぶり。4日間合計で9万869人が来場した。ロボットを使った溶接提案も多く、ロボットの新機種やロボットと人工知能(AI)を組み合わせたシステムなどが注目を集めた。

(曽根勇也:ロボットダイジェスト編集デスク)

複数の作業を1台で担う

 今回展は東京ビッグサイトの西展示棟1階で開かれた。展示面積は広くないが来場者の密度は高く、説明員に熱心に話を聞く来場者の姿も目立った。

ダイヘンが開発した自走式ロボットVIVACEは一台で複数の作業をこなす

 同展に最大級の大小間を構えたダイヘンは、新開発の自走式ロボット「VIVACE(ビバーチェ)」を展示し、大きな話題を呼んだ。自社製の自律走行型搬送ロボット(AMR)と協働ロボットを組み合わせたシステムで、自律移動してアーム先端のツールを付け替えながら1台でさまざまな作業ができる。
 会場では、溶接対象物(ワーク)の取り出しから搬送、溶接トーチに持ち替えての溶接、ビード(溶接で盛り上がった部分)の研磨、検査、ストッカーへの収納までを1台で行うデモを披露した。
 「生産数量の少ない現場でも、複数工程を1台に担わせればロボットの稼働率を高められる。中小企業にも最適なシステム」とFAロボット事業部の拝野栄二企画部長は言う。

 その他、電圧検出線を設置しなくても低スパッタ溶接が可能な溶接機「Welbee The Short Arc (ウェルビー・ザ・ショートアーク) 350」や、アーク溶接技術を応用した金属積層造形システム「ArcBuilder (アークビルダー)3D」など幅広い製品を展示した。

電圧検出線を設置しなくても低スパッタ溶接が可能な溶接機を開発
アーク溶接の原理を応用した金属積層造形システムArcBuilder 3D

溶接ロボットの次世代機を披露

溶接用ロボットアームの次世代機TX-1400を参考出展

 同じく最大級の規模で出展したパナソニックコネクト(東京都中央区、ケン・セイン最高経営責任者)も、溶接用電源から溶接用のロボット、各種ソフトウエアまで幅広く提案した。

 溶接用ロボットでは次世代機「TX-1400」を参考出展した。「高速動作が可能でタクトタイムを短縮できるだけでなく、動作精度が高いためロングトーチも使用できる」(説明員)。アーム形状に工夫を凝らしており、ワークへの接近性も高い。ダウンタイム短縮に役立つメンテナンス機能も拡充した。

 溶接電源のエリアでは、ファナックの協働ロボット「CRXシリーズ」と組み合わせて使う電源も紹介。ロボットのティーチングペンダントから各種設定が可能だ。その他、人工知能(AI)が溶接部位を自動で判断して作業するAI溶接ロボットシステムなども参考出展した。

ファナック製協働ロボットと組み合わせて使う溶接電源を発売した
部材の突き合わせ部分をAIが判断し、自動で溶接する技術を参考出展した
★お気に入り登録

BASIC KNOWLEDGE