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2024.09.26
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[ショールーム探訪vol.29]三品産業に自動化を/ブイ・アール・テクノセンター「岐阜県ロボットSIセンター」

生産技術の重要性を理解してもらう

センターの取り組みを知ってもらうために「思いつくことは全部やってみるしかない」と笑う高橋次長

 同社は、ロボットシステムの導入を検討する企業に対して有料でコンサルティングを実施し、システムの要件をまとめた「提案依頼書」の作成までサポートする。しかし、システムの構築にかかる手間の多さに直面して導入を断念する企業も多く、実際に導入に踏み切るのは20社に1社程度だという。

 同社はコンサルティングを進める上で、顧客に生産技術の担当者の設置を要請している。しかし、限られた人的リソースの中で事業を回しているため、生産技術に人材を充てることをためらう企業も少なくない。その結果、生産技術の機能が社内に根付かず、ロボットシステムの導入に向けた環境整備が思うように進めないため、導入を断念するケースが多いという。

 「生産性を向上させるには生産技術力を高める必要がある。当センターではロボットシステムの導入事例などを交えながら、生産技術の重要性について丁寧に説明している」と高橋次長は話す。

 

(ロボットダイジェスト編集部 平川一理)

【取材記者より】ロボットシステムの横に設置した説明ボードが印象的だった。「クルクルっとカンタンふた閉め」や「しっかり吸着してカメラで検査」など、ロボットの作業を分かりやすく説明している。他にも作業フローが写真付きで説明されており、ロボット初心者の記者でも作業内容がイメージしやすかった。ロボットの知識がなく自動化システムの導入に迷う人もまずは足を運んでみては。施設概要名称:岐阜県ロボットSIセンター所在地:岐阜県各務原市テクノプラザ1-1予約専用URL:https://robosi.vrtc.jp/

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