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2022.09.06
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エプソンはさまざまなソリューションで、生産現場の難題解決を共に目指す Vol.1

自動化の裾野を拡げていく

日本惣菜協会らと開発した「ポテトサラダの盛り付けシステム」

 エプソンは今後、産業用ロボットの導入が進まなかった中小製造業や食品業界への提案も強化していく。  そのために、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)と協力して、パッケージ製品の提案を増やす。パッケージにすることで、価格が明確になるため、顧客にとっては投資効果が分かりやすく、人手の作業をロボットに置き換えて導入するイメージを想像しやすい。  今年3月、日本惣菜協会(会長・平井浩一郎)が、惣菜盛り付けロボットシステムを発表した。その1つが、エプソンのスカラロボットを中心にしたポテトサラダの盛り付けロボットだった。  加藤部長は「惣菜工場は人手不足に苦しむ。同じ課題があるなら、業界内で協力するのも一手。惣菜業界は『味は勝負領域であるが、人手不足の解消は協調領域』とした。ユーザーとSIer、ロボットメーカーが一体となって問題点を出し合い、ロボットが活躍しやすい生産環境への変化と、ユーザーが導入しやすい自動化装置の開発を進めた」と振り返る。    エプソンは人手で担ってきた複雑な作業の自動化を積極的に提案し、自動化の裾野を拡げ、さまざまな社会課題解決に導くことにチャレンジしていく。それを実現するために大切なのが、同社が誇る要素技術の組み合わせだ。  加藤部長は「要素技術を応用して、想像もつかないアプリケーションとなり、課題解決に貢献できた例もある。まずは、現場の課題やニーズを相談してほしい」と呼び掛ける。

プリンティング技術で新たな生産プロセスの可能性

インクジェットプリンティング技術について語るIJS推進課の高橋亮さん

 「生産現場の革新」を支えるのはロボットだけではない。エプソンにはプリンティング、ビジュアルと多くのイノベーションから成り立つソリューションがある。    同社の核の1つが、エプソンが生み出した次世代を担うインクジェットプリンティング技術「PrecisionCore(プレシジョンコア)テクノロジー」だ。  IJS推進課の高橋亮さんは「サブミクロンレベル(0.001mm以下)の精度で細かいインクを狙った所に着弾させて着色するため、塗布材料を無駄にしない。また、特殊な塗料を使えば、ガラスやシリコンなどの基板上に集積回路を描ける。有機ELディスプレイの製造などエレクトロニクス分野での採用が進む」と話す。

ヘッドライトの金属配線を印刷した作業用ヘルメット

 一例として、インクジェットヘッドとロボットアームを組み合わせ、作業用ヘルメットに搭載するヘッドライトの金属配線を印刷した。立体物への塗装を可能にし、金属配線を印刷に置き換えた。今まで人手で対応していた配線作業を自動化する好例だ。  またインクジェット技術を工業塗装に採用できれば、塗料のロスが少ない作業を実現でき、環境貢献にもつながる。  エレクトロニクス分野以外にも、インクジェット技術による新たな生産プロセスの可能性を追求していく。「例えば、バイオプリンティングや創薬などのバイオ分野での活用、デコレーションや調味といった食品分野での活用など、オープンイノベーションでその可能性を今後さらに広げたい」と、高橋さんは意気込む。

ラベリング工程はモノクロからカラーへ

 カラーラベルプリンター「ColorWorks(カラーワークス)」も生産現場からのニーズが高まる製品だ。生産や物流工程で現状はモノクロ式のラベルプリンターが圧倒的なシェアを誇るが、「徐々にラベルのカラー化が進んでいる」と話すのはRP営業部のCW営業推進課の鶴田将之さん。  例えば、鮮明なカラーラベルで製品や種類ごとに色分けすると識別が簡単になる。単色の型式などを読み取るよりも、作業効率が向上してミスが減る。  婦人靴メーカーでは、靴の外箱に貼るラベルをカラーに切り替えて、中身の製品を写真で表示した。外箱が統一されたデザインのため、従来は倉庫や店舗の在庫置き場で製品を探すのが大変だった。それを一目で分かるように変えた。  また薬品や化学物質の取り扱いを定める「化学物質排出把握管理促進法」などが改正され、今年5月から警告ラベルの表示規定が変わった。  そのラベル印刷は外部発注する企業が少なくないが、内部制作に切り替えることで法改正への対応や多品種少量の生産プロセスにも柔軟に対応できる。大量に発注し破棄するといった無駄もなく、環境への配慮に繋がる。  エプソンでは製紙メーカーと協力してラベル紙の開発から手掛ける。顧客のニーズに応じて、耐環境性や耐薬品性などに特化したラベルとインクの組み合わせの提案ができる。鶴田さんは「コロナ禍で製品のライフサイクルが変わった。ラベルを外注から内製に切り替えると、欲しい時に欲しい枚数を意のままのデザインで印刷できる」と訴求する。

生産現場でのカラーラベルプリンター「ColorWorks(カラーワークス)」の導入例
CW営業推進課の鶴田将之さん
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