生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

ロボット要素部品

RECENT POSTS

「吸着ハンドは難しい」。だからこそ、部品メーカーの次の一手/日本ピスコ

空圧機器メーカーの日本ピスコ(長野県岡谷市、河西利行社長)は昨年8月、「ロボットハンドユニット設計サービス」を始めた。顧客の要望に合わせて、ロボットハンドを設計し、一体のユニットにして提供する。すでに、段ボール箱の組み立て用のロボットハンドを製作するなどの実績もある。部品メーカーのイメージが強い同社が、このようなユニット設計から手掛けるサービスを始めた狙いとは。

トルク容量の高さと豊富な減速比が特長の「中実タイプ」の減速機を発売/ニッセイ

減速機や小型歯車を製造、販売するニッセイは今年4月、減速機「UXiMO(アクシモ)」ブランドの第三弾「中実タイプ」を発売した。産業用ロボットや各種FA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)機器、無人搬送車(AGV)や自律走行型搬送ロボット(AMR)などが主なターゲットだ。偏心揺動型の差動減速機構によるトルク容量の高さと豊富な減速比が特長で、ロボットなどの小型化に役立つ上、設計の自由度も高められる。

[注目製品PickUp! vol.66]薄さと軽さを突き詰めた減速機ユニット/ハーモニック・ドライブ・システムズ「CSF-ULWシリーズ」

減速機の大手メーカー、ハーモニック・ドライブ・システムズは2021年、従来の構造を一新した減速機ユニットを発表した。それが超軽量・扁平(へんぺい)ユニット「CSF-ULWシリーズ」だ。従来品と比べて、最大で質量は56%減、厚さは38%薄くできた。さらに、 CSF-ULWシリーズと同様の手法で新製品の開発も進めている。

[注目製品Pick Up!vol.65]40年前から最前線を走り続ける/タツタ電線「高力ケーブル」

電線メーカーのタツタ電線は、ロボット向けケーブルのハイエンド製品として「高力ケーブル」をラインアップする。約40年前に独自開発した高張力合金は、高耐久性でありながら導電率も優れる。「開発当時は性能が高すぎるがゆえに用途が非常に限られていたが、ここ10年ほどで活用の幅が増え、ようやく時代が追い付いたように感じる」と産業機器電線営業部の辰馬卯恒主任は話す。

省エネ意欲の高まり契機に、提案先も組織も変えねば/SMC 高田芳樹社長

空圧機器の世界的な大手SMCは近年、エンドユーザーに向けた自動化システムの省エネ提案に注力する。モノのインターネット(IoT)などを駆使した空圧機器の制御だけでなく、空圧式の対極ともいえる電動式シリンダーへの置き換えも含めた全体最適も提案する。高田芳樹社長は「主に2つの側面から、環境意識や省エネへの関心が高まっているのは間違いない。これを好機に、わが社も提案先や組織を変えたい」と意気込む。

[活躍するロボジョvol.26]顧客の声に応えたい/日本精工 毛紫萱さん

日本精工でロボットやモビリティーの駆動ユニット「アクティブキャスタ」を担当する毛紫萱(モ・シカ)さん。中国出身で、大学院から日本で過ごす。もともと海外志向が強く、人間ができないことを技術で解決することに魅力を感じ、新技術の開発に積極的な日本精工への就職を選んだ。得意ではなかったはずの、人とのコミュニケーションにも、やりがいと楽しさを見いだすようになったと笑う。「顧客の声に応えられるよう、エンジニアとして力をつけたい」と力強く話す。

[気鋭のロボット研究者vol.32]AMから切削、そして――【後編】/山形大学 多田隈理一郎 教授

多田隈理一郎教授が研究に取り組む「球状歯車」は、独自の構造でX、Y、Zの3方向に無制限に回転できる。後編では、これまでの研究の経緯や今後の展望に迫る。球状歯車の製造は3Dプリンターを使った付加製造(AM)から始まり、工作機械の5軸マシニングセンタ(MC)の切削加工を経て、次はプレス加工で量産を狙う。

TOP