• イベント
2025.08.08
★お気に入り登録

大阪・関西万博でロボット技術を一般向けにアピール/未来づくりロボットWeek

 大阪・関西万博会場のイベントホール「WASSE(ワッセ)」で7月13日~19日、「未来づくりロボットWeek」が開催された。同展はビジネスショーとは異なり、ロボットを知らない老若男女さまざまな来場者がロボットの技術を体験・体感できるイベント。ロボットが動くスピードや自律的に判断する知能に、来場者の驚く顔や笑顔が見られた。

取材に同行したスタッフも挑戦したが、あっという間に決着がついた

 ファナックや安川電機など国内の主要ロボットメーカーが出展し、さまざまな体験・体感コーナーを設けた。ファナックはパラレルリンクロボットを展示し、錠剤を拾って色ごとにビンに入れるスピードを来場者と競った。ロボットはハンディキャップとして来場者よりも多い錠剤を拾う。「ごくたまにいい勝負になることがあるが、ほとんどの人はロボットの速さに驚いている」と担当者は話す。

安川電機の下膳ロボットに「自宅に欲しい」の声

 安川電機は、自律ロボット「MOTOMAN NEXT(モートマンネクスト)」を出展。来場者がランダムにトレー上に置いた食器や食べ残し、紙くずを分けて下膳する機能を披露した。担当者は「『ロボットのモーター音がかっこいい』や『自分の家にも欲しい』など、ビジネスショーでは聞かれない声を聞けたのは新鮮。いつか一般家庭でも使えるようなロボットを開発したい」と手応えを語った。イチゴのパック詰めをするロボットも展示。美しく並べつつ、指定の重量にどれだけ近付けられるかを来場者と競った。

THKはヒューマノイドロボット「FRED(フレッド)」を出展

 THKはヒューマノイドロボット「FRED(フレッド)」を出展。フレッドは二足歩行のロボットとしては世界最高レベルの時速13.8kmで走ることができる。会場ではスペースの都合で速度を落として実演したが、多くの来場者が見守った。

(ロボットダイジェスト編集部 松川裕希)

★お気に入り登録

BASIC KNOWLEDGE