[進化する物流vol.21]ロボット自動倉庫「Skypodシステム」の新世代モデルを開発/Exotec Nihon
Exotec Nihon(エグゾテックニホン、東京都港区、立脇竜社長)は2月7日、ロボット自動倉庫「Skypod(スカイポッド)システム」の新世代モデルを開発したと発表した。保管棚の最下段を搬送ロボットの走行スペースにするなどして入出庫の処理能力を5割、保管能力を3割高めた。「従来の保管・ピッキングだけでなく、その後の梱包や順立て、仕分けなどにも対応する。国内でもスカイポッドシステムの導入件数は増えてきたが、新世代システムにより販売に拍車を掛けたい」と立脇社長は語る。
棚の最下段を走行スペースに
フランスの物流ロボットベンチャー企業の日本法人、EXOTEC NIHONは2月7日、スカイポッドシステムの新世代モデルを発表し、同日から販売を開始した。 スカイポッドシステムは、保管棚やピッキングステーション、搬送ロボットなどで構成されるロボット自動倉庫。搬送ロボットが水平移動だけでなく、棚間を昇降することが大きな特徴で、保管棚からのコンテナ(樹脂製の箱)の取り出しも搬送ロボットが担う。
梱包や順立て、仕分けにも対応
ソフトウエアも大幅に刷新し、さまざまな機能を追加した。大きな変更点が、梱包や仕分け、順立てなどもシステム内でできるようにしたことだ。 これまでは、棚で在庫品を保管し、それを発注に応じて作業者が待つピッキングステーションへ運ぶことがスカイポッドシステムの主な機能だった。新システムでは、店舗出荷用の折り畳み式コンテナや通販出荷用の段ボール箱もシステム内にストック。ピッキングステーションの左に在庫用コンテナ、右に出荷用の箱が自動搬送され、作業者が左箱の在庫品を右の箱へを移すだけでピッキングが完了する。 必要な物がそろった出荷用の箱は再びシステム内へと戻され、方面別の仕分けや、積み込み時の順序に応じた順立てをされた上でシステムから出庫される。出庫された箱は仕分けや順立てが終わっているため、そのまま積み込むだけで出荷が可能だ。