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2019.06.17

人工筋肉のロボットハンドを実用化へ、ベンチャーに出資/豊田合成

 豊田合成は6月10日、カフェ向けの産業用ロボットシステムなどを展開するQBIT Robotics(キュービット・ロボティクス、東京都千代田区、中野浩也社長)に出資したと発表した。出資額は1億2000万円で、出資後の出資比率は7.6%。同社は触覚を持つロボットハンドを開発中で、キュービットのロボットシステムと組み合わせることで、開発を加速させる狙いだ。
 ロボットハンドには独自のゴム製品「e-Rubber(イー・ラバー)」を採用する。イー・ラバーは電圧を加えると収縮するため、ロボット向けの柔らかい人工筋肉に活用できる。また、外部からの微小な圧力を感知する機能もあるため、つかむ物の形状や硬さを認識でき、より繊細な作業が可能になる。
 共同事業の第1弾として、産業用ロボットが接客やドリンクの提供を担うキュービットのロボットシステムにロボットハンドを導入する予定だ。

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