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2019.04.06

ロボティクス事業を強化、溶接向けSIerを買収/日立産機システム

 産業機械向けの空気圧縮機などを製造、販売する日立産機システム(東京都千代田区、荒谷豊社長)は、ロボットシステムの設計や製作を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のケーイーシー(岐阜県各務原市、市来浩社長)の株式を4月中に100%取得し、完全子会社化する。現在の株主である東京海上キャピタル(東京都千代田区、佐々木康二社長)との間で3月20日、買収契約を締結した。
 ケーイーシーは1981年の創業以来、自動車を中心にさまざまな分野で製造ラインの自動化を手掛けてきた。システムの設計から、製作、メンテナンスに至る一貫したサポート体制が強みで、特に溶接工程向けに独自のノウハウを持つ。
 日立産機システムは自社のものづくりで培ったノウハウやモノのインターネット(IoT)システムに対応する製品群を生かし、組み立てや搬送工程ではロボティクス事業を展開してきた。ここに溶接に強いケーイーシーのロボットSIerとしての技術を組み合わせることで、顧客に対し付加価値の高い自動化ソリューションの提供を目指す。

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