2024.01.22
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[2023国際ロボット展リポートvol.20]システムの立ち上げが簡単に/OnRobot、京セラ、チトセロボティクス、シュンク、アジリル

フィーダー、ビジョン、ホッパーを一体制御/アジリル

アジリルの展示システムとアラン・コドレーCEO(左)、波岡守ゼネラルマネージャー

 スイスに本社を置くAsyril(アジリル)の日本法人アジリル(横浜市緑区、波岡守ゼネラルマネージャー)は、フレキシブルフィーダー「アジキューブ」に、ビジョン内蔵コントロールシステム「EYE+(アイプラス)」と、スマートホッパー「アジフィル」を組み合わせて提案した。

 アジキューブは、ワークをピッキングしやすくするための振動テーブル。テーブル上のワークの量をビジョンシステムで認識し、少なければホッパーから落とす。常に最適な量のワークがテーブル上にあるため、継続的に安定してピッキングができる。

 同タイプのフィーダーにビジョンシステムなどを組み合わせる場合、それぞれをプログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)に接続して制御することが多い。しかしアジリルのシステムでは、EYE+でビジョン部分だけでなく、フィーダーとホッパーまで制御できる。

 「各機器をそれぞれ購入してシステムを組むと非常に手間が掛かる。アジリルならフィーダー、ビジョン、ホッパーを一体で提供でき、全てをEYE+で制御できる。システムインテグレーションが格段に簡単になると来場者からの反応は良い」と日本法人の波岡守ゼネラルマネージャーは話す

 また、国際ロボット展に合わせてスイスからアラン・コドレー最高経営責任者(CEO)も来日。「アジリルは2017年に日本市場に参入した。参入以来、新型コロナウイルス禍による一時的な減速はあったが、わが社の製品は日本市場に受け入れられて順調に販売を伸ばしている。これからもイノベーティブ(革新的)な技術で日本のものづくりに貢献していきたい」との意気込みを語った。

 

(芳賀崇、曽根勇也、松川裕希、水野敦志、斉藤安紀)

 

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