[ロボットが活躍する現場 vol.56]けん引型AMRを駆使して脱フォークを/LIXIL物流
さらに4台の追加も
LHT事業では「一棟分商材」と呼ばれるように、住宅一棟分に必要な設備を網羅できるよう多数の商品を取りそろえなければならない。例えば小窓用のサッシは、需要量はそれほど多くないが、どの住宅でも基本的に必要になることから、一定数を在庫する必要がある。「そのため扱う商品の種類が非常に多く、今まで出荷作業は人海戦術に頼っていた。だがフォークリフトの有資格者が集まりづらくなっており、脱フォーク化を進めるため3年ほど前から自動化に着手した」と宮本部長は説明する。
関東物流センターで取り扱う商品は、住宅用のドアをはじめ全長が2mを超す物が多く、重量もある。そのため大きく重い物を運べるけん引タイプのAMRを導入することにした。「複数社から検討する中で、エクセディから提案を受けた。Neiboが600kgまでけん引できることに加え、床面の段差や傾斜に対する走破性が高く、安全性にも優れることから導入を決めた」と大柴センター長は振り返る。
2台のNeiboを運用する中、今後はさらに4台の追加導入を計画する。「A地点とB地点の間を走行するだけでなく、中継地点などを設けてAMRの稼働範囲をさらに広げたい。Neiboが1tまでけん引できるようになれば搬送できる商品も増える」と大柴センター長は話す。これを受けてエクセディではNeiboのけん引能力の向上に取り組んでおり、関東物流センターへの追加導入の準備が着々と進んでいる。
だがそれにとどまらず、大柴センター長の頭の中にはさらに先を見据えた構想もある。「トラックの荷台にパレットを積み込む際、どう配置してスペースを有効活用するかなど、属人化している現場作業は他にもある。AMRと倉庫管理システム(WMS)を連携させ、さらに人工知能(AI)技術も活用するなどして、作業者への依存を軽減できれば」と語る。宮本部長は「拠点単位や個社でのシステム整備はもちろん重要だが、それだけでは解決しない問題もある。今後はサプライチェーン全体での改善が必要になるだろう」と見通す。

