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2026.02.11
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[ロボットが活躍する現場 vol.56]けん引型AMRを駆使して脱フォークを/LIXIL物流

動力不要のコンベヤーを活用

ローラーコンベヤーを活用し、AMRへのパレットの受け渡しも自動化

 AMRの導入に当たって、A地点とB地点それぞれに、鉄製パレットを一時的に置くローラーコンベヤーを用意した。電気などの動力を使わない「からくり機構」となっており、上に載せたパレットは自重でスライドして移動する。A地点ではAMRにパレットを自動で供給し、B地点では運ばれてきたパレットを受け取る。

A地点のローラーコンベヤーにはパレットを4つまで置ける

 A地点ではコンベヤーの出口側から、AMRがパレットを1つずつ受け取って搬送する。手前のパレットを1つ取ると、後続のパレットが出口側に向かって自動的に移動するようになっており、構造としてはコンビニのドリンク棚に近い。ただ異なるのは、パレットの動きと連動して開閉する仕切り板があり、パレットの移動を制御する点だ。

 AMRがコンベヤーの出口側に到着する際、けん引台車が最前部の仕切り板のレバーを引っ張る構造となっており、仕切り板が開く。するとパレットはスライドし、自動的にけん引台車の荷台に載る。AMRが出発すると最前部の仕切り板が閉まり、後続の仕切り板が順番に開閉してパレットが次々と手前に移動するため、パレット同士の衝突を防ぐ。

AMRが運んできたパレットを、B地点のローラーコンベヤーに仮置きする

 B地点のコンベヤーには、AMRが運んできたパレットを仮置きし、その後に作業者がフォークリフトで運び出す。コンベヤーの手前には二次元コードを設置してあり、AMRはそれを読み取ってからパレットを置く。コンベヤーが満載の時は2次元コードが隠れる機構となっているため、もしAMRがさらにパレットを運んできても2次元コードを読み込めず、コンベヤーの手前で一時停止してスペースが空くのを待つ。

 このローラーコンベヤーやAMRのけん引台車は、LIXIL物流で独自に設計、製作した。「AMRを導入するのであれば、けん引台車にパレットを受け渡す作業も自動化しなければ意味がない。その上で、不具合が起きず安定して動作するからくり機構にこだわって作り上げた」と関東物流センターの大柴秀夫センター長は言う。

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