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2022.02.04

相次ぐ新規参入、AI×ロボットで抜群の汎用性【後編】/日栄機工

国内にまだない製品を

 日栄機工の主力事業は、自動車部品などを製造するための専用機・自動機の設計、製造だ。ロボットを使って自動化システムを構築した経験は豊富だが、海外製品の輸入販売をするのは今回が初めて。自動車産業が大きく変革する中で新規事業を模索し、これまで培った自動化のノウハウが生かせる分野としてロボットに目を付けた。

川元敦史社長(左)とサファリ・モルテザ部長

 「扱うなら、国内にまだない製品を」と、以前はロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)企業にいたロボット部のサファリ・モルテザ部長など英語ができる人材で世界各国のロボットを調査した。
 「世界中のさまざまな製品を検討したが、ネウラロボティクスはレベルが違った」とサファリ部長は話す。

 新型コロナウイルス禍で当初予定からは遅れたが、9月~10月にはサファリ部長など技術者をドイツに派遣し、アフターサービスや技術サポートができる体制も整えた。「専用機メーカーであるわれわれが販売する以上は、技術的にもしっかりとサポート、サービスをしていく」と川元社長は言う。
 まずは年間40台~50台の販売を目指す。「発売後多くの引き合いがあり、滑り出しは順調」と川元社長は語る。

――終わり
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)



※この記事の再編集版は、設備財や工場自動化(ファクトリーオートメーション=FA)の専門誌「月刊生産財マーケティング」2022年2月号にも掲載されています。

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