
[SIerを訪ねてvol.11]作業者の立場から生まれる自動車向けロボットシステムを【前編】/アスカ
自動車部品事業、配電盤事業、そしてロボットシステム事業。アスカは、この3つの事業部からなる。自動車部品加工の経験を生かした、溶接や搬送ができるロボットシステムを提供する。豊富な人材でシステム設計から現地工事までを一貫して担えるのも強みだ。また、工場スペースを十分に確保して生産力の余裕を持たせることで、顧客からの引き合いに柔軟に対応できる。
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自動車部品事業、配電盤事業、そしてロボットシステム事業。アスカは、この3つの事業部からなる。自動車部品加工の経験を生かした、溶接や搬送ができるロボットシステムを提供する。豊富な人材でシステム設計から現地工事までを一貫して担えるのも強みだ。また、工場スペースを十分に確保して生産力の余裕を持たせることで、顧客からの引き合いに柔軟に対応できる。
スギノマシン(富山県魚津市、杉野良暁社長)は2019年10月、独自開発の産業用ロボット「スイングアーム式コラムロボット」の新商品を発売した。防水性を高め、自社製の洗浄機や工作機械の機内に設置できるようにしたのが最大の特徴だ。杉野岳副社長は「わが社の既存商品にロボットを組み込み、一つのパッケージ商品として提案する。これによりロボットだけではなく、わが社の既存商品の競争力も高めていく」と強調する。
産業用ロボットを導入した現場をリポートする連載「ロボットが活躍する現場」。今回は埼玉県入間市にあるテラダイ(寺園智樹社長)を訪ねた。ダイカストと呼ばれる金属の成形加工が得意な同社。2017年、検査工程までを含めた無人化を目指し、自動車部品の生産ラインで新たなロボットシステムを導入した。今のところ、全てが計画通りとはいかないが、「自動車産業の変化に備えて、汎用性の高いシステムを導入した」と将来を見据える。
ギアなどの自動車部品を製造する武蔵精密工業は今年、人工知能(AI)システムの外販に乗り出す。自社設備として研究開発してきたAI外観検査システムなどを販売する。「製造業がAIを取り入れるのは必然。今のパソコンのように、10年後にはどの企業も当たり前に使うものとなる」と大塚浩史社長は言う。
ギアなどの自動車部品を製造する武蔵精密工業は今年、人工知能(AI)システムの外販に乗り出す。自社設備として研究開発してきたAI外観検査システムなどを販売する。「製造業がAIを取り入れるのは必然。今のパソコンのように、10年後にはどの企業も当たり前に使うものとなる」と大塚浩史社長は言う。
ロボットシステムの設計や製作を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する連載企画「SIerを訪ねて」も、とうとう10回目を迎えた。今回は、名古屋市中区に本社を構えるトキワシステムテクノロジーズ(TST、今井嘉之社長)を取材した。独自の画像処理技術を駆使した3次元(D)ばら積みピッキングのシステムを得意とし、そのPRには主に展示会を利用する。2018年2月に設立したばかりの新会社だが、3Dばら積みピッキングのシステム構築の担い手として来場者から大きな注目を集めている。
ロボットシステムの設計や製作を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する連載企画「SIerを訪ねて」も、とうとう10回目を迎えた。今回は、名古屋市中区に本社を構えるトキワシステムテクノロジーズ(TST、今井嘉之社長)を取材した。2018年2月に設立したばかりの新会社で、独自の画像処理技術を駆使した3次元(D)ばら積みピッキングのシステムを得意とする。19年7月には、6軸の垂直多関節ロボットを使った、ボルトや円柱形状の部品のピッキングシステムを新たに開発した。
スイスのABBが日本でのシェア拡大に力を入れる。静岡県島田市のテクニカルセンターで2年ぶりにプライベートショー(PS)「ABB Paint Day(ペイントデー) 2019」を開き、新製品を始め熟練工の塗装動作を自動で再現できるロボットシステム、モノのインターネット(IoT)を活用した塗装機などを紹介した。7月8日から12日の5日間で自動車メーカーなどから130人以上が参加。記者向けに事前に開かれた説明会では「送配電事業を売却し、その力をロボット事業に注ぐ。競合メーカーの多い国内市場でさらなる開拓を狙いたい」とABB日本法人(東京都品川区、アクセル・クーア社長)の中島秀一郎ロボティクス事業部長は語った。
連載「ロボットが活躍する現場」の4回目は、さまざまな自動車部品を製造する旭鉄工(愛知県碧南市、木村哲也社長)を訪ねた。愛知県西尾市の西尾工場に行き、トランスミッションの一種である無段変速機(CVT)用の鋳物部品「シフトフォーク」を製造するロボットラインを取材した。木村社長は「自動化したラインでも、改善をすることが大事」と力説する。今回取材したロボットラインは、1時間当たりの生産数が従来の160個から288個に、比率で言えば80%もアップしたが、一体どのような改善を施したのか。後編ではいよいよ、具体的な改善の内容に迫る。
連載「ロボットが活躍する現場」の4回目は、さまざまな自動車部品を製造する旭鉄工(愛知県碧南市、木村哲也社長)を訪ねた。愛知県西尾市の西尾工場に行き、トランスミッションの一種である無段変速機(CVT)用の鋳物部品「シフトフォーク」を製造するロボットラインを取材した。木村社長は「自動化したラインでも、改善をすることが大事」と力説する。今回取材したロボットラインは、1時間当たりの生産数が従来の160個から288個に、比率で言えば80%もアップしたが、一体どのような改善を施したのか。前編ではまず、ロボットラインの概要を紹介する。