[SIerを訪ねてvol.44]画像解析ソフトや自動化パッケージで人手不足を解決/グローバルコネクト
グローバルコネクト(神奈川県厚木市、高木宏昌社長)は、幅広い分野で自動化システムを手掛けるシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)だ。画像解析ソフトウエアを自社開発しており、ロボットで部品を組み立てながら取り付け位置などを検査できるシステムを構築した。パッケージ化した溶接や研磨の自動化システムも販売しており、現場の自動化を支援して人手不足の解決に貢献する。
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グローバルコネクト(神奈川県厚木市、高木宏昌社長)は、幅広い分野で自動化システムを手掛けるシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)だ。画像解析ソフトウエアを自社開発しており、ロボットで部品を組み立てながら取り付け位置などを検査できるシステムを構築した。パッケージ化した溶接や研磨の自動化システムも販売しており、現場の自動化を支援して人手不足の解決に貢献する。
高井精器(神奈川県藤沢市、高井研吾社長)は部品の供給装置など周辺機器の開発技術と、自社工場で培ったロボットシステムの構築力を生かして、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業にも力を入れる。長年ベアリング部品を製造しながら、社内で周辺機器の開発やロボットシステムの導入などに取り組んできた。高井社長は「目視検査は作業者の負担も大きく、自動化が必須。他社とも協力しながら、外観検査システムの開発に取り組んでいる」と語る。
ドイツに本部を置く国際ロボット連盟(IFR、マリーナ・ビル会長)は2月15日、2024年の自動化、ロボット技術の主要なトレンドトップ5を発表した。
1月24日~26日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「ロボデックス」など複数の展示会が開催された。ロボデックスにはロボットや周辺機器のメーカー、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)など多くの企業が出展した。ロボットと周辺機器を組み合わせた高度な自動化システムのほか、遠隔操作やティーチング(教示)などに関する先進的な技術にも注目が集まった。
三菱電機は1月22日、人工知能(AI)外観検査事業の拡大を目指し、AIを使った外観検査の自動化に取り組むベンチャー企業のHACARUS(ハカルス、京都市中京区、染田貴志社長)と協業契約を締結したと発表した。両社の関係強化を目的に、三菱電機はハカルスに出資する。出資比率は非公開。
スイスの大手ロボットメーカーのABBは1月11日、自律走行型搬送ロボット(AMR)向けのナビゲーション技術を開発するスイスの新興企業Sevensense(セブンセンス)を買収したと発表した。
パナソニックエコテクノロジー関東(PETECK<ピーテックケー>、茨城県稲敷市、小林靖弘社長)は2023年6月、同社の家電リサイクル工場に「エアコン室外機外装自動分解システム」を導入した。人手作業で負担の大きいエアコン室外機の解体作業をロボット化した。小林社長は「エアコン解体の処理量を上げるには、ロボットを活用した工程の自動化が必要だった。使用済みの家電は1つ1つが異なる状態で廃棄されるため、それらを効率的に処理するために工夫を凝らした」と話す。
今回紹介するiCOM技研(アイコム技研、兵庫県小野市、山口知彦社長)は、ユニバーサルロボット(UR)の協働ロボットを使った自動化システムの構築に強みを持つ。これまでの自動化のノウハウを基に、自動化システムのパッケージ化にも取り組む。2022年からは人工知能(AI)とビジョンセンサーを使ったティーチング(教示)レスシステムの研究開発を始めた。来年には研究開発施設として、「AI Robotics Labs(AIロボティクスラボス)」をオープンし、ティーチングレスシステムの研究に加えて、人材育成用教材パッケージの試作にも力を入れる。
80小間の展示エリアに29ものデモシステムを出展し、4年ぶりに国際ロボット展(iREX)に臨んだデンソーウェーブ(愛知県阿久比町、相良隆義社長)。新型の協働ロボットや人工知能(AI)技術を活用したデモシステムに加え、同社が近年力を入れているラボラトリーオートメーション関連のデモシステムなども提案し、大きな注目を集めた。
「進化計算」と呼ばれる手法と画像処理をミックスさせた研究に取り組む岐阜大学の佐藤惇哉助教。「気鋭のロボット研究者」の後編では、進化計算を生かしたボルトのばら積みピッキングの研究事例を取り上げる。人工知能(AI)と違って大量の学習データを用意する必要がなく、たった1枚のテンプレート画像だけでボルトの把持位置を認識できるという――。