独自の振動制御技術を搭載したロボット発売/三菱電機
三菱電機は11月1日、産業用ロボット「MELFA(メルファ)シリーズ」の新製品「FR PLUS(プラス)」を発売した。動作が高速かつ高精度な点が大きな特徴。「メルファHigh Drive(ハイドライブ)機能」を搭載しており、独自の振動制御アルゴリズム(計算方法)で位置決め時の振動を抑えられる。動作経路の補正にも優れ、軌跡精度が高い。
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三菱電機は11月1日、産業用ロボット「MELFA(メルファ)シリーズ」の新製品「FR PLUS(プラス)」を発売した。動作が高速かつ高精度な点が大きな特徴。「メルファHigh Drive(ハイドライブ)機能」を搭載しており、独自の振動制御アルゴリズム(計算方法)で位置決め時の振動を抑えられる。動作経路の補正にも優れ、軌跡精度が高い。
名古屋市港区のポートメッセなごやで今年10月、「第7回名古屋ロボデックス」など複数の展示会が開催された。協働ロボットの導入支援サービスなど、人手不足に悩む製造業への多彩な自動化ソリューションが提案された。
ドイツに本社を置く真空機器メーカー、シュマルツの日本法人(横浜市都筑区、小野雅史社長)は11月8日、軽量真空グリッパー「FQE」の新タイプ「FQE-V」を発売したと発表した。FQE-Vは対象物(ワーク)に合わせて吸着面を自由に設計可能な、オーダーメイドの真空グリッパーだ。
各種装置の受託開発や受託製造を得意とするJOHNAN(ジョウナン、京都府宇治市、山本光世社長兼最高経営責任者<CEO>)はオリジナル製品として、切削加工で生じる不要な突起(バリ)を除去するロボットシステム「BurrS Bird(バリスバード)」を設計、開発する。今年7月にバリスバードを小型化した「バリスバードmini(ミニ)」を発売した。「中小企業でバリ取りを自動化したいとの声を聞くが、設置スペースの大きさと導入費の高さがボトルネックだった。小型化することで導入を推し進めたい」とマシナリー・ソリューション事業本部西日本営業担当の末吉俊英さんは話す。
不二越は12月、協働ロボットの新製品「MZS05」を発売する。同社は高速・軽量な産業用ロボット「MZシリーズ」を展開し、同シリーズをベースに開発した協働ロボット「CMZ05」を2023年3月に発売した。
ファナックは新型の教示操作盤を開発したと発表した。17年ぶりの刷新となる。6.4インチ液晶を搭載しており同クラスの液晶を搭載する機種では最軽量の重量750gを実現した。体積を従来比45%削減しつつ、手になじむ形状を採用し、長時間使用時の作業者の負担を軽減。タッチパネルやキーボードの操作性も高め、軍手をしていてもタッチパネルの操作ができる。操作に対する応答速度なども高めた。2025年2月からの出荷を予定する。
精密測定機器やベアリング向け超仕上げ機を製造、販売するダイセイ(大阪府池田市、川口健二社長)は、協働ロボットを使って、穴の直径やねじ穴などを検査、計測するパッケージ商品「協働ロボット自動計測システム」を販売する。販売当初は穴の直径が適正なサイズかどうかの判断しかできなかったが、顧客からの要望を受けて機能を充実させた。
いしぐろ造形工房(石川県小松市、金田和歌社長)は、スチール間仕切りや建築金物、産業機械のカバーに使われる薄板の溶接用途で今年2月に協働ロボットを導入した。「製造業は人手を集めにくいが、溶接分野はその傾向が顕著」と金田社長は言う。人手をロボットに置き換えるだけでなく、作業効率を向上できるよう改良を続ける。
技術商社の三機(名古屋市熱田区、木島正人社⻑)は10月17日、自社開発の協働ロボット用台車連結ユニット「ガッチャンコ」を発売した。同製品は協働ロボットを積載した台車を、工作機械や生産設備に短時間で接続する装置。設備側から電気やエア、電気信号を協働ロボットに供給できる。位置決めの再現精度は±4μm(同社による実測値)と、高精度を実現した。
9月18日~20日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「Japan Robot Week(ジャパン・ロボット・ウィーク)2024」など複数の展示会が開催された。深刻化する人手不足の解決に向け、ロボットシステムの導入や運用をより簡単にする自動化パッケージや周辺機器の他、初公開の新製品も多く見られた。