[気鋭のロボット研究者vol.1]ロボットハンドをもっと器用に/早稲田大学シュミッツ・アレクサンダー准教授【前編】
オーストリア出身のシュミッツ・アレクサンダー准教授は、ロボットが人と共存し、同じ空間で働くために必要な技術を研究する。その一環で、多数の3軸センサーで構成されるロボットハンド用触覚センサーを開発した。「物をより器用に持つことが可能になる」と話す。
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オーストリア出身のシュミッツ・アレクサンダー准教授は、ロボットが人と共存し、同じ空間で働くために必要な技術を研究する。その一環で、多数の3軸センサーで構成されるロボットハンド用触覚センサーを開発した。「物をより器用に持つことが可能になる」と話す。
前編ではシュミッツ・アレクサンダー准教授がこれまでに開発したロボットハンド向けセンサーを中心に紹介した。後編では近年特に力を入れる、協働型のロボットアームの研究を取り上げる。動作速度や価格などに強みを持つ、新たな協働ロボットの開発に成功。これを製品化して販売する会社も設立する計画だ。
前編では野崎貴裕専任講師が中心となって開発した双腕ロボット「ジェネラル・パーパス・アーム(GPアーム)」を紹介した。後編ではGPアームで使われた技術の応用の可能性などを紹介する。「画像解析や音声分析など、視覚や聴覚に関する技術は産業界で活用されているが、触覚はまだ実用化されていないブルーオーシャン(未開拓の領域)」と野崎専任講師は話す。