[活躍するロボジョ vol.46]WESの世界展開を目指して/Mujin Japan 中澤香織さん
Mujin Japan(ムジンジャパン、東京都江東区、荒瀬勇最高経営責任者〈CEO〉)の中澤香織さんは、倉庫管理運用システム(WES)の現場実装を手掛ける。個々の現場に最適なWESとなるよう、作業者の要望を踏まえた設計や他社製機器との調整などに力を注ぐ。「ソフトウエアだけでなくハードウエアの技術も持つ自社の強みを生かし、世界に通じるWESの構築を目指します」と語る。
現場に即したWESを
MujinのWESは倉庫内の作業者や機器を管理し、効率的な運用をすることでその処理能力を最大化する。例えば複数の搬送ロボットが稼働する倉庫で商品を出荷する際、ロボットの割り当てと空き状況からどのロボットを使えば良いか判断し、作業指示を送る。作業の進行状況を可視化し、注文が増加した際に作業の割り当てを調整するなど、ロボット技術を持つMujinだからこそできるWESの構築を目指している。
倉庫内業務の効率を上げるWESとなるよう現場への実装作業をするのが、中澤さんの担当業務だ。現在は同社で初となる、大規模拠点へのWES実装プロジェクトに臨む。「現場では他社製のマテハン機器も稼働します。それらをWESで統合管理できるよう、各社の仕様の違いを十分に理解した上で調整しながら実装を進めています」と話す。
各メーカーとの調整やWESの仕様決めも容易ではないが、それ以上に「現場を完全に自動化するわけではない」点に難しさがあるという。「機器だけでなく作業者の介在があり、作業者が通常の手順とは違う進め方をするケースもあります。そうした状況も想定したシステムの作り込みや運用面でのすり合わせが重要になります」と説明する。
そのため当初の設計をそのまま現場に持ち込むだけではなく、作業者からの意見の吸い上げが重要になるという。「倉庫の管理者目線と作業者目線では、効率的な作業の進め方が異なる場合もあります。その点を踏まえ、時には顧客にフィードバックし、現場に合ったWESにしていきます。運用を始めてから判明することも多く時間はかかりますが、その分気合も入ります」と笑顔で話す。

