生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2024.03.25

非接触ハンドなど食品業界に合わせた自動化を提案/第3回フードテックジャパン大阪

食品製造業向けに先端テクノロジーを提案する展示会「第3回フードテックジャパン大阪」が3月13日~15日の3日間、大阪市住之江区のインテックス大阪で開かれた。化粧品や医薬品の研究・製造展「第10回インターフェックスWeek(ウィーク)大阪」や「第10回再生医療EXPO」、飲食店向けの「第1回スマートレストランEXPO大阪」と合わせ、3日間合計で約8881人が来場した。把持対象に触れずにピッキングができるロボットハンドなど食品業界ならではの需要に応える展示が見られた。

ケチャップをこぼさずかける/Unifiller Japan

ホットドッグを模したサンプルにケチャップをかける動作を実演した

 カナダの食品用充てん機メーカーのUnifiller(ユニフィラー)の日本法人であるUnifiller Japan(ユニフィラージャパン、大阪府東大阪市、佐藤徹社長)は、エーペックス・モーション・コントロールが開発した「BAKER-BOT(ベーカーボット)」を出品した。エーペックスはカナダの食品向け自動機器メーカーで、ユニフィラージャパンは国内総代理店を務める。
 ベーカーボットは協働ロボットに専用の架台やソフトウエアなどを組み合わせたロボットシステム。佐藤社長は「クリームで文字を書くデコレーション作業や、ピック&プレース、トレイのハンドリングといったさまざまな作業をベーカーボット1台でこなせる。固定式ではないため配置の自由度が高く、柔軟なレイアウト構築ができる」と語る。
 会場では、ホットドッグを模したサンプルにケチャップをかける作業などを実演した。角度をそろえずに並べた場合でも、ビジョンセンサーで位置と角度を認識し、ケチャップをこぼすことなくかけてみせた。

ワークに触れることなくピッキング/ティ・アイ・エス

ハンバーグの食品サンプルに触れることなくピッキングする

 工場自動化(ファクトリーオートメーション=FA)に関連する各種省力化機器や検査装置などを開発、製造するティ・アイ・エス(福岡市博多区、平川誠一社長)は、自社開発のロボットハンドを装着したスカラロボットのピッキングシステムなどを展示した。空気の力で搬送対象物(ワーク)を浮かせて、ワークに触れることなくピッキングができるのが大きな特徴。
 
 「食品はやわらかいものが多く、つかもうとすると形が崩れてしまう。機構の詳細は明かせないが、ハンドでつかむことなく持ち上げることで、形崩れを防ぐだけでなく、衛生面のリスクも減らせる」とFA事業部営業部製品販売課の秋山和範マネージャーは話す。会場ではハンバーグの食品サンプルをピッキングする様子を披露した。

(ロボットダイジェスト編集部 斉藤拓哉)

TOP