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2020.12.29

ドイツの協働ロボ用の駆動装置メーカーが日本に進出/センソドライブ

主力商品のトルク制御駆動装置「センソ・ジョイント」

 ドイツに本社を置く協働ロボット用の駆動装置メーカーのSENSODRIVE(センソドライブ)は12月、日本市場に進出した。

 センソドライブは2003年にドイツ航空宇宙センターから独立し、宇宙ロボットの開発で培った技術やノウハウを産業用ロボットに適用するために設立された。主力商品は、トルクセンサーやモーター、回転角センサーなどを一体化したトルク制御駆動装置「SENSO-Joint(センソ・ジョイント)」。いずれもドイツに本社を構える、産業用ロボットメーカーのKUKA(クカ)や、光学機器メーカーのカールツァイス、自動車メーカーのBMWなどで採用されている。

ドイツに本社を置くセンソドライブのロゴマーク

 同社は設立当初から、ロボットメーカーが多い日本市場を見据えて事業展開をしてきた。19年から日本で販売する準備を本格的に開始し、20年にセンソ・ジョイントの特許を日本で取得。日本のロボットメーカー向けに、営業やサポート体制の整備を始めた。将来的には事業所の開設も検討しているという。

 ノルベルト・スポラー最高経営責任者(CEO)は、「われわれがロボット大国の日本市場に挑戦することは、重要なマイルストーン(中間目標点)だ。安全で軽量、高速なセンソ・ジョイントなどの製品を通じ、日本企業の次世代ロボットの開発に貢献できるのを楽しみにしている」と話した。

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