[SIerを訪ねてvol.66]標準仕様の装置で、まずは小規模な自動化を/オリムベクスタ
小規模な自動化が強み
標準装置の特徴にも現れているが、小規模な自動化システムを構築できるのがオリムベクスタのSIer事業の強みという。親会社であるオリエンタルモーターでは、5万種にも上るモーターを製造する。その工場ではまさに変種変量生産をしており、精密小型モーターを効率的に作るための自動化システムを構築してきた。その過程でねじ締めや液体の塗布などの自動化技術が蓄積され、オリムベクスタのSIer事業でもそのノウハウを総動員する。
オリエンタルモーターのメカトロ事業部の市原修治部長は「スペースの限られた工場も多く、できるだけコンパクトなシステムにする必要があった。まずは簡単な作業から着手し、そこから自動化する工程を広げてきた」と振り返る。
顧客に対しても、まずは標準装置などを使って小規模な自動化から始め、段階的に拡張する流れを提案する。フルカスタム装置や一部のセミカスタム装置の構築はパートナー企業に依頼するが、その際オリムベクスタが顧客への詳細なヒアリングを担う。自動化したい作業内容と予算感、検収条件などを整理した上で、パートナー企業へつなぐ。
「初めて自動化に取り組むため予算感などが漠然としている企業もある。そうした場合でも、考えるきっかけを作れるような質問を投げかけて要望を具体化し、その現場に適したシステムにできるようサポートする」と正垣課長は話す。
標準装置の拡充を
自動化支援サービスは、提供を本格化した初年度から複数の受注があるなど、好調な滑り出しとなった。同サービスの特設ウェブサイトや展示会を通じて、今まで取引のなかった企業からの問い合わせもあるという。業種や業界は問わず、自動化が進められていない中小企業が主なターゲット。「予算面などから小規模な自動化システムを導入するのに苦労している、との声も多い。標準装置ならそうした要望にも応えられる。ラインアップも2種類からさらに増やしたい」と正垣課長は意気込む。
市原部長は「標準装置のモーターにはオリエンタルモーター製品を採用しているため、価格を抑えられている。セミカスタム装置やフルカスタム装置にも、わが社の多数の製品群から選定した最適なモーターを組み込む。グループの強みを生かして顧客の自動化に貢献したい」と語る。
自動化支援サービスは本格化からまだ1年ほどのため、顧客への周知にも力を入れる。その一環として2月16日~20日、東京都台東区にあるオリエンタルモーターのショールーム「Robot Lab(ロボットラボ)」で自動化技術の体験イベントを開催する。

