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ワーク交換だけが自動化じゃない!加工や測定で多彩に活用【前編】

工作機械の自動化ニーズが高まっている。旋盤やマシニングセンタと呼ばれる切削加工機では早くから自動化が進んだが、砥石(といし)で加工する研削加工機やアーク放電で加工する放電加工機にも自動化機器を付けることが珍しくなくなった。工作機械の自動化で近年急速に存在感を高めているのが産業用ロボットだ。工作機械の自動化と言えば、被加工材(製造業ではワークと呼ばれる)の付け外しが一般的だが、ロボットで多種多様な自動化を提案する企業が増えた。ワーク交換だけならさまざまな自動化機器があるが、加工後のワーク測定や加工時に使う補助器具の交換など、さまざまな役割を1台でこなせるのは産業用ロボットならではだ。

欧米や日本だけじゃない。台湾にもロボットメーカーが!【その2】

【その1】ではロボットメーカーの取り組みを紹介したが、台湾では設備メーカーらによるロボットシステムの提案も活発だ。モノのインターネット(IoT)技術と産業用ロボットを組み合わせたシステムが多く、工作機械メーカーが自社製品にロボットとIoTシステムを組み合わせてパッケージにした製品も少なくない。

[特別企画:これなら簡単“パッケージシステム”]先端に測定ユニットを搭載/ユーロテクノ「Cobotsシリーズ」

輸入商社のユーロテクノ(東京都杉並区、小原修社長)は、産業用ロボットを組み込んだオーストリア・アリコナの測定システム「Cobot(コボット)シリーズ」を日本で販売する。専用台車の上にデンマーク・ユニバーサルロボット製のロボットが載り、先端にアリコナの非接触式測定ヘッドが付く。ロボットは「協働ロボット」と呼ばれるタイプで、安全性が高いため柵で覆わなくても使える製品だ。

[特別企画:これなら簡単“パッケージシステム”]外観検査は人型ロボットで/デクシス「外観けんた君」

画像処理装置メーカーのデクシスが提案する「外観けんた君」は、腕が2本ある人型の外観検査システムだ。対象の製品をつかみ上げ、カメラの前にかざして検査する。「人と同じように目視検査ができる」と経営企画室の佐川幸世部長は自信を見せる。スイス・ABBの協働型双腕ロボット「YuMi(ユーミィ)」と、自社開発のカメラ「マルチプルイメージャー」などを組み合わせ、パッケージ化した。

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