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研究開発

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1500通り以上から目的に合うカメラを/i-PRO

 産業用カメラなどを手掛けるi-PRO(アイプロ、東京都港区、尾崎祥平社長)は1月20日、モジュールカメラ「moduca(モジュカ)」を国内発売した。ユーザーの目的や用途に合わせて、カメラを構成するモジュール(機能に必要な要素をまとめた複合部品)の組み合わせを変え、自在に仕様を決められる。その組み合わせは1500通り以上に及ぶ。

[気鋭のロボット研究者vol.26] 見ず触れず検知するロボットハンド【後編】/大阪大学 小山佳祐助教

大阪大学の小山佳祐助教が開発した近接覚センサーをロボットハンドに組み込むと、カメラを使わず手探りで対象物(ワーク)をつかむピッキングシステムを作ることができる。従来のピッキングシステムに比べ安価でコンパクトな構成になり、ロボティクスの最後のとりでといわれるロボットマニピュレーションの難しさを打破する一手にもなる。

[気鋭のロボット研究者vol.27]触覚の技術生かして協調作業/名古屋工業大学 田中由浩教授

名古屋工業大学の田中由浩教授は、「アバターロボット」と呼ばれる遠隔操作ロボットを複数人で動かして協調作業をする研究に力を入れている。複数人が意思疎通を図りながら円滑に作業を進める上で、自身の専門分野である触覚のセンシング技術を活用する。「1人ではできない作業も、複数人の能力を融合すれば可能になる」と言う。今後も研究を進め、将来は技能伝承や多様性のある社会の実現に貢献したい考えだ。研究室内にはデモ機も設置されており、記者も実際に体験させてもらった。

[気鋭のロボット研究者vol.26] 見ず触れず検知するロボットハンド【前編】/大阪大学 小山佳祐助教

大阪大学の小山佳祐助教は、ワーク(搬送物)との距離や角度を非接触で検知する近接覚センサーを研究する。透明や光沢のあるワークでも検知できるのが特徴。ロボットハンドに搭載することで、カメラを使わず手探りでワークをつかむこともでき、従来よりもシンプルで柔軟なバラ積みピッキングシステムを実現する。

アーム、ハンド一体型マニピュレーター発売/東京ロボティクス

ロボットベンチャー企業の東京ロボティクス(東京都文京区、坂本義弘社長)は11月15日、ロボットアームとロボットハンドを一体にした「Torobo Arm-Hand System(トロボ・アームハンド・システム)」を発売した。研究用途向けの製品で、7軸を持つ垂直多関節型の「力制御ロボットアーム」と、4本指の「多指ハンド」を組み合わせた。

東大発AIベンチャー、AGV群制御を提供開始/TRUST SMITH

東大発のAIベンチャー企業のTRUST SMITH(トラストスミス、東京都文京区、大澤琢真社長)は9月27日、設備財の制御や運用計画のためのアルゴリズム(問題解決のための手順や計算方法)を研究する機関Black Stone Algorithm Institute(ブラック・ストーン・アルゴリズム・インスティチュート、BSAI)を設立。BSAIを通し、無人搬送車(AGV)の群制御システム「PYUTHIA」の提供を開始した。

工学から総合的な「ロボット学」に、創立40周年記念イベントを開催/日本ロボット学会

日本ロボット学会(会長・村上弘記IHI技術開発本部技監・理事)は9月5日~9日、都内の東京大学本郷キャンパスで「第40回日本ロボット学会学術講演会(RSJ2022)」を開催している。9月5日には同学会の創立40周年を記念し、記念式典を開催。シンポジウムでは「2050年に向けて日本ロボット学会の進むべき道」をテーマにパネラーがディスカッションし、来場者も交えて活発に意見交換した。

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