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2024.10.01
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[国際物流総合展2024 vol.2]複数の工程を一体展示で提案/オークラ輸送機、オカムラ、西部電機、プラスオートメーション、Phoxter、野村不動産

自動倉庫も含めて全体を

プラスオートメーションは「エアロボ」などをアピール

 物流向けロボットのレンタルサービスなどを手掛けるプラスオートメーション(東京都江東区、山田章吾社長)は、自動倉庫「AirRob(エアロボ)」やパレット向けのAMR「LUC-L1500V」、幅広く使えるAMR「JUC-L600R」などを展示した。3製品とも今年8月にレンタルの取り扱いを始めた。  担当者は「元々、物品単位やケース単位で運ぶ小型の無人搬送車(AGV)『t-Sort(tソート)』を強みとしていたが、パレット向けや自動倉庫などもラインナップし、倉庫内の入荷から出荷までの自動化を総合的に提案できる」と話す。

自社開発のAMRを披露

自社開発のAMRと自動倉庫を連携させたデモを披露した(Phoxter)

 自動化システムや画像処理機器などを取り扱うPhoxter(フォクスター、大阪府豊中市、園田淳一社長)は、自社で開発した自律走行型搬送ロボット(AMR)を参考出展した。  台車や棚に潜り込んで運ぶタイプで、ブースでは中国メーカー製の自動倉庫と連携させたデモを披露した。搬送ソリューション事業部の矢部秀一コンサルティングセールスは「来年度中の発売を目指し開発を進める。品質はもちろん、導入後のアフターサービスにも力を入れたい」と意気込む。

多様な選択肢から最適なソリューションを

テクラムの取り組みを紹介するブース内セミナーは多くの人を集めた(野村不動産)

 倉庫の賃貸事業などを展開する大手デベロッパーも、物流業界の課題解消に本腰を入れる。  野村不動産は2021年から、企業間連携で物流課題の解消に取り組むプログラム「Techrum(テクラム)」を推進している。会場ではブース内にパートナー企業が手掛けるロボットシステムなどを配置し、入荷から出荷までの一連の作業の効率化や省人化を提案した。  物流向けの自動化機器・システムを選ぶ際に、企業も製品も選択肢が多く検討が難しいとの悩みを持つ企業は少なくないという。そこで、同社が100社以上のパートナー企業から最適なソリューションを組み合わせて提案する。  都市開発第二事業本部の稲葉英毅物流事業部長は「テクラムには物流機器・システムの研究開発や実証をする拠点があり、リニューアルを進めている。まずは展示会の来場者に興味を持ってもらい、次はぜひその拠点に足を運んでほしい。そんな思いを込め、今回は拠点の様子を簡単にイメージできるようなブースに仕立てた」と狙いを話す。

(ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜、水野敦志)

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