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[注目製品PickUp!vol.29]追従して人間のよきパートナーに【後編】/トヨタL&Fカンパニー「AiRシリーズ」

豊田自動織機の社内カンパニーのトヨタL&Fカンパニーが開発したモバイルロボット(自律走行ロボット)「AiR(エア)シリーズ」は、独自方式の追従機能で作業者の後ろを正確に追いかける。これまで荷物の運搬で台車を押していた手間を省くことができる。さらに自律走行モードに切り替えれば、荷物をAiRに積んでボタンを押すだけで、自動で指定した場所まで運んでくれる。これまで同社はフォークリフトなどの大型の荷物を運搬する設備を製造してきたが、インターネット通販などの普及で小口の荷物を運ぶニーズが高まり、小型の自律走行ロボットの開発に至った。

初期投資なしで自動化? 受託サービスって何だ/テクノ21グループ

自動化設備を設計、開発、製造するテクノ21グループ(愛知県岡崎市、上村照樹社長)は、新機軸のビジネス「ロボット工場受託サービス」を立ち上げた。顧客の工場にロボットシステムを納めるのではなく、同社の工場内に独自開発のロボットを使った生産ラインを設置し、顧客に代わって生産を請け負う。「初期投資が不要なので、自動化の最初のステップとして受託サービスを使ってほしい」と上村社長は語る。ロボット活用の新たなモデルとして注目を集めそうなこのサービス、一体どのようなものなのか?

高速通信対応のロータリージョイントを発売/ビー・エル・オートテック

ロボット向けツールチェンジャーを製造するビー・エル・オートテック(神戸市兵庫区、渡辺和成社長)は9月、回転物の軸に取り付け、配線や配管の絡まりを防ぎながら電気信号や圧縮空気を供給するロータリージョイント「BLロータリジョイント PN-ZERO(ゼロ)シリーズ」に、イーサネットと呼ばれるネットワーク規格に対応するタイプを追加した。

[注目製品PickUp!vol.29]追従して人間のよきパートナーに【前編】/トヨタL&Fカンパニー「AiRシリーズ」

豊田自動織機の社内カンパニーのトヨタL&Fカンパニーは、モバイルロボット(自律走行ロボット)「AiR(エア)シリーズ」を新たに開発した。「障害物回避」「ヒト追従」「経路の自動生成」「全方向移動」の4つの機能を備え、物流倉庫などで荷物を取り出す作業者の後ろを追いかける。台車を押す必要が無く、モードを切り替えれば自動で指定した場所まで荷物を運べるため、作業者が荷物を運搬する手間を省ける。「人と一緒に働いて愛着を持たれるような、作業者のよきパートナーになれるものとして開発した」と一条恒R&Dセンター長は強調する。

メモリトレース機能搭載のAGVを発売/Doog

移動ロボットメーカーのDoog(ドーグ、茨城県つくば市、大島章社長)は10月6日、無人搬送車(AGV)「サウザー」シリーズの新製品、「サウザーベーシック」を26日に発売すると発表した。コンセプトは「簡単導入」「自由自在」「多様環境対応」。本体のジョイスティックを使用する手動操作機能や、正面にいる人や物に追従する自動追従機能に加え、記憶させた経路を自動走行する「メモリトレース」機能を新たに搭載した。

URに続きテックマンも! 協働ロボ向けハンドを拡充/CKD

FA(ファクトリーオートメーション=工場の自動化)トータル機器メーカーを目指すCKDは、協働ロボット向けのロボットハンドのラインアップ拡充に力を注ぐ。2020年2月に発売したデンマークのユニバーサルロボット(UR)用の空圧式ハンドに続き、第二弾として台湾の達明機器人(テックマンロボット)用のハンドも10月に発売した。人と同じ空間で作業できる協働ロボットに搭載されるだけあり、ハンドの使いやすさだけではなくデザインにもこだわった。

ティーチングレスのパレタイズシステムを発表/JRC

コンベヤーなどの搬送装置メーカーでロボットシステムの開発も手掛けるJRC(大阪市西区、浜口稔社長)は10月7日、ロボットに動作を覚えさせるティーチングが不要で簡単に導入できる「ロボットパレタイズシステム」を発表した。同日から大阪市住之江区のインテックス大阪で開催されている「第23回関西機械要素技術展」で実機を披露し、11月1日に販売を開始する。

台湾テックマンの協働ロボを日本市場に/SSI

SSI(浜松市中区、小笠原誠社長)は台湾の達明機器人(テックマンロボット)の正規代理店で、協働ロボット「TMシリーズ」を日本市場で販売する。TMシリーズの内部構造を熟知している強みを生かした、きめ細やかなサポートを顧客に提供する。販売パートナーの開拓と大口顧客の深耕の2つの方向から拡販に努める考えで、小笠原社長は「ゼロからスタートなので伸びしろしかない」と期待を寄せる。

[SIerを訪ねてvol.17]おいしさを生む自動化/なんつね

全国のシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する本連載。今回取材したなんつね(大阪府藤井寺市、南常之社長)は、三品(食品、医薬品、化粧品)産業の一角、食品業界で自動化を提案するSIerだ。祖業は食品加工機械の製造だが、食品の加工法や機械に関するノウハウを生かし、エンジニアリング事業にも力を入れる。直交3軸を制御してものをつかんだり、運んだりする装置を広くロボットと捉え、従来人手に頼ることの多かった食品工場の省人化や無人化に貢献する。南社長は「単純な生産性だけでなく、おいしさという数値化できない側面を求められるのが、食品業界の面白さであり難しいところ」と話す。

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