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2019.07.04

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はなまるの導入事例から見る京二のロボット事業への取り組み(1/3)

「はなまるうどん」ブランドでセルフ式の讃岐うどん店をチェーン展開するはなまる(東京都中央区、門脇純孝社長)が、製麺の製造革新を進める。その代表例が、主力の製造拠点である千葉工場(千葉県佐倉市)のロボット導入の取り組み。かつては手作業だったうどん作りで機械化を進め、さらにロボットも導入する。製造事業本部長の吉川直樹執行役員は「目的は、美味しいものの提供。そのために製造イノベーションに取り組む。欲しいのはロボット単体ではなく、トータルソリューション」と語る。

自動化で製麺の製造革新

製造事業本部長の吉川直樹執行役員

 千葉工場における製麺の最大の特徴は、製造ラインが工程順に設備が並ぶ「インライン」であること。物の流れを一方向にして効率的にした。
また、製造の自動化や高速化、稼働率の向上で、2本だった製造ラインを1本にできた。

 有事でのバックアップのラインはもちろん整備している。他にも倉庫は3つあり、普段は2つで十分だが、災害対応の意味がある。
 はなまるは千葉のほかに高松や静岡など全国5カ所に工場を持つ。有事の際には千葉工場で全社用の製麺を全量賄うことも想定する。一日に平均3000ケースほどを製造し、1ケースが40食分、つまり合計で12万食だ。

 かつてうどん作りは「家内制手工業」だったが、今は機械化が進む。それでも「次の段階を見据えれば不十分」と吉川執行役員は断言する。次の段階へ進むために「今はまだ完成ではない。毎日新しい取り組みをしている」と話す。
 具体的にはより一層の自動化であり、現時点でも製造ラインに入る人員は最大でも3人、基本的な担当者は2人だけだ。

 製麺自体は全自動化している。1年前に稼働したロボット導入工程は主に後工程だ。
ビニール包装した麺を重ねて箱に入れる工程と、製造工程から搬送工程への移動で、それまで人が担っていた部分をロボット化したのだ。
 一見単純に思えるが、これに伴い包装形態も変えるなど工夫を凝らした。

 そもそも切り出された麺は正確に計量せねばならず、製造ラインの中で一定の量を計り、指定の場所に移動させ、包装機械で容器に収める。熟成しすぎないように酸素を排除する脱酸素剤も投入する。
 容器への封入の後には、それをピッキングし、さらに箱詰めしなければならない。詰める箱も製函機(せいかんき)で作りながらの工程だ。
 また、ふたを掛ける、容器の数を正確に詰めるなども必要だ。全量の封止検査やX線で異物混入を検査するなど、実にさまざまな工程を製造ラインに組み込んである。

  • 製麺の工程は①粉を練る②打つ③寝かせる④延す⑤切る。まずは練り、打つ

  • 熟成のために寝かせつつ、次工程へ移動。讃岐うどんの定義の1つが「2時間以上の熟成」

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